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#08

今年は趣向を変えて。
シックな大人バレンタイン。

この季節、巷のスイーツはチョコレート一色。
話題の高級ショコラもいいけれど、おうちで簡単に手作りできる
お洒落で美味しいチョコレートレシピをご紹介します。

チョコレートと相性のよいラズベリー
色と味わいを華やかなアクセントに

 大切な人へチョコレートを贈るバレンタインデー。
この時期、多彩に登場するチョコレートスイーツに目移りしてしまいますが、「おうちでも、手軽に美味しく手作りできますよ」と黒田さん。

「材料が手に入りやすく、失敗しにくいのがガトーショコラです。粉をできるだけ少なくして、しっとりとした食感と、ねっとりとした濃厚さを味わえるレシピにしました。比較的低温で焼き、焼きすぎないこともポイントです」

 もうひとつのおすすめは、ショコラクレープ。キャラメルソースを合わせるのが黒田さん流です。

「クレープは、フライパンをしっかり熱してから生地を流し入れると、ほんの10秒ほどで焼き上がります。またキャラメルソースも、グラニュー糖と水、生クリームの3つの材料だけで簡単に作れますよ」

 どちらのスイーツにも、仕上げにひと工夫を。粉砂糖やココアパウダーではなく、ラズベリーの実とパウダーで鮮やかな色味を加えます。

「ラズベリーの優しい酸味とフルーティーな香りが、チョコレートの味わいを引き立ててくれます。見た目にも華やかになって、最高の組み合わせだと思います。口の中がさっぱりする、甘酸っぱいラズベリーのソルベを主役にしたパフェも添えてみました」

 ラズベリーの赤は、バレンタインデーらしい情熱的なハートの色も連想させます。今年は、こんな大人な雰囲気のシックなバレンタインテーブルはいかがでしょう。

おうちレストラン今回のレシピ
  • 01

    ガトーショコラ

  • 02

    ショコラクレープ

  • 03

    ベリーとマカロンのパフェ

おうちレストラン今回のレシピ
  • ガトーショコラ

  • ショコラクレープ

  • ベリーとマカロンのパフェ

  • 01

    しっとりとして濃厚な味わいの〈ガトーショコラ〉に、ラズベリーパウダーをたっぷりと振って。ラズベリーフレークやエディブルフラワーを添えると、より華やかに。色合いはもちろん、チョコレートの甘さとラズベリーの酸味が絶妙にマッチ。

    ガトーショコラ

    • 材料:直径18cm型1台分
    • A:チョコレート…50g
    •  バター(無塩)…65g
    • B:薄力粉…40g
    •  カカオパウダー…55g
    • 卵黄…4個分
    • グラニュー糖①…65g
    • 生クリーム(乳脂肪分45%)…40g
    • 卵白…4個分
    • グラニュー糖②…65g
    • ラム酒…大さじ1
    • ラズベリーパウダー…適量
    • エディブルフラワー…適量
    01

    しっとりとして濃厚な味わいの〈ガトーショコラ〉に、ラズベリーパウダーをたっぷりと振って。ラズベリーフレークやエディブルフラワーを添えると、より華やかに。色合いはもちろん、チョコレートの甘さとラズベリーの酸味が絶妙にマッチ。

    1. Aをボウルに入れ、湯煎で溶かし、泡立て器で混ぜ合わせる。溶けたら湯煎から外す。
    2. 卵黄とグラニュー糖①を別のボウルに入れ、湯煎にかけながらもったりするまでハンドミキサーで泡立てる。
    3. 2を湯煎から外し、1に混ぜ合わせ、生クリーム、ラム酒を加えてさらに混ぜる。
    4. 3にBを振るい入れ、混ぜ合わせる。
    5. 卵白を泡立ててメレンゲを作る。グラニュー糖②を3回に分けて加えながら、艶が出るまで泡立てる。
    6. 4にメレンゲの1/3量を入れ、泡立て器で混ぜる。続いて残りのメレンゲも入れ、ゴムべらで混ぜる。
    7. グラシン紙を敷いた型に流し、170℃のオーブンで20分を目安に焼く。
    8. 焼き上がったら粗熱を取り、型から外す。
    9. ラズベリーパウダーをかけ、エディブルフラワーを飾る。
  • 02

    もちもちとした食感の〈ショコラクレープ〉。キャラメルソースだけでなく、チョコレートを削った粉をかけ、食感と風味をプラスするとより味わい深くなる。ここでもラズベリーがいいアクセントに。

    ショコラクレープ

    • 材料
    • ■クレープ材料
    •  卵…2個
    •  グラニュー糖…20g
    •  塩…ひとつまみ
    •  薄力粉…65g
    •  カカオパウダー…12g
    •  牛乳…160ml
    •  バター(有塩)…20g
    •  ラズベリー…適量
    •  ラズベリーフレーク…適量
    •  チョコレート…適量
    • ■キャラメルソース材料
    •  グラニュー糖…50g
    •  水…18ml
    •  生クリーム…60ml
    02

    もちもちとした食感の〈ショコラクレープ〉。キャラメルソースだけでなく、チョコレートを削った粉をかけ、食感と風味をプラスするとより味わい深くなる。ここでもラズベリーがいいアクセントに。

    ■クレープ

    1. ボウルに材料を上から順番に入れて混ぜ合わせる。
    2. 温めたフライパンに1の生地を薄く流して焼く。
    3. 周りが焼けて色がこげ茶になってきたら裏返し、5秒ほど焼いて取り出す。
    4. クレープを皿に乗せ、キャラメルソースをかける。
    5. 縦に半分に切ったラズベリーとラズベリーフレークを散らす。
    6. チョコレートを削ってかける。

    ■キャラメルソース

    1. 小鍋にグラニュー糖と水を入れて火にかける。
    2. 周りからだんだん焦げてくるので、全体がキャラメル状になるまで焦がす。
    3. ちょうどよい焦げ具合になったら、生クリームを注ぐ。

    ※熱い湯気が湧き上がるので、火傷に気をつけてください!

  • 03

    〈ベリーとマカロンのパフェ〉。市販のラズベリー味のソルベに、ベリー類をたっぷりのせて。マカロンのサクサク感もぜひ加えたい。

    ベリーとマカロンのパフェ

    • 材料
    • ラズベリーソルベ…1スクープ
    • ラズベリー…4個
    • ブラックベリー…2個
    • ブルーベリー…2個
    • マカロン…3個
    • 薔薇の花びら…1枚
    03

    〈ベリーとマカロンのパフェ〉。市販のラズベリー味のソルベに、ベリー類をたっぷりのせて。マカロンのサクサク感もぜひ加えたい。

    1. グラスに、ラズベリーソルベを盛り、縦に半分に切ったラズベリーとブルーベリー、ブラックベリーを盛りつけ、マカロンを乗せる。薔薇の花びらを添える。
  • 黒田 祐佳(くろだゆか)先生プロフィール
    フードコーディネーター。「ル・コルドンブルー東京校」「リッツ・エスコフィエ・パリ」にてフランス料理・菓子・パンを学ぶ。TV番組や雑誌でのフードコーディネート、料理教室など、多岐にわたり活躍中。