
#06
手軽にさっと作れる、
夏の冷たいまんぞくレシピ。
食欲を刺激して栄養もたっぷり、さらに簡単に作れるとっておきの夏レシピを、
フードコーディネーターの黒田祐佳さんに教えていただきました。
手軽なのに本格的な味わい
コク旨の冷たい麺で夏を乗り切る
今年も暑い夏がやってきます。猛暑が続くと、料理を作る気持ちや食欲も失せてしまいがち。そんな時に頼りにしたいのが、冷たい麺料理です。
「さっぱりした味の冷やし麺はお馴染みだと思いますので、少し目先を変えて、コクがあるピリ辛の麺料理をご紹介しますね」と黒田さん。
まずは、豆乳とねりごま、味噌などでスープを仕立てる冷たい担々麺。食べる辣油を入れて食感と辛みをアクセントに。薄切りの豚バラ肉を使っているのもポイントです。
「麺を茹でる前に、豚バラスライス肉をささっと湯通しします。素早く火が通り、冷たくしても美味しく、柔らかいままなのでとても便利。時短にもなりますよ」
もう一つの麺料理は、こちらも食べる辣油を利かせた、ねぎと納豆の辣油そば。辛みが食欲をそそり、隠し味のお酢との相性も抜群です。
「食べる辣油はスパイスがたくさん入っているので、複雑で楽しい味になります。どちらの料理も麺を茹でる以外では火を使わず、混ぜる、和える、だけで簡単にできあがります。忙しい毎日を過ごしている方が多い今、美味しいだけでなく、ラクに作れるのは大事なことだと思います。そんな考えから生まれたレシピです」
デザートの2品も、材料を混ぜて冷やせばできあがり。どれも、この夏何度もリピートしたくなること間違いなし!
-
冷やし豆乳坦々麺
-
ねぎと納豆の辣油そば
-
パンナコッタ
-
レアチーズケーキ
-
冷やし豆乳坦々麺
-
ねぎと納豆の辣油そば
-
パンナコッタ
-
レアチーズケーキ
-
冷やし豆乳坦々麺
- 材料:2人分
- 豚バラスライス肉…100g
- ザーサイ…適量
- 小ねぎ…2本
- ◇A
- 味噌…小さじ1
- 醤油…大さじ3
- 米酢…大さじ1
- 豆板醤…少々
- ねりごま…大さじ3
- 豆乳…450ml
- 食べる辣油…適量
- 花椒…適量
- 中華麺…2玉
- 麺を茹でるための湯を沸かす。
- ザーサイを細切り、小ねぎを小口切りにする。
- Aの材料をボウルに入れて混ぜ合わせる。
1の湯が沸いたら豚バラ肉を茹で、ペーパーで水気を取る。 - 3の湯で麺を茹でる。冷水でよく冷やし、水気をしっかりときる。
- 器に麺を入れ、3の豆乳スープを注ぐ。
- 豚バラ肉とザーサイをのせ、小ねぎを散らす。食べる辣油と花椒をかける。
-
〈ねぎと納豆の辣油そば〉。食べる辣油と醤油、米酢、砂糖を合わせたタレを麺と和え、納豆にも同様のタレを混ぜ合わせてトッピング。
「最後に卵黄をのせるとまろやかな味わいに。納豆はひきわりの方が麺と絡んで美味しく食べられます」ねぎと納豆の辣油そば
- 材料:2人分
- 中華麺…2人分
- ひきわり納豆…1パック
- 小葱…3本
- ごま…小さじ1
- 卵黄…1個
- ◇A
- 食べる辣油…大さじ1
- 醤油…大さじ1
- 米酢…大さじ1/2
- 砂糖…小さじ1/4
〈ねぎと納豆の辣油そば〉。食べる辣油と醤油、米酢、砂糖を合わせたタレを麺と和え、納豆にも同様のタレを混ぜ合わせてトッピング。
「最後に卵黄をのせるとまろやかな味わいに。納豆はひきわりの方が麺と絡んで美味しく食べられます」- 鍋にたっぷりのお湯を沸かす。
- 小葱を小口切りにする。
- 中華麺を茹で、冷水でよく冷やし、水気をしっかり取る。
- ボウルに麺とAの調味料を入れ、混ぜ合わせる。
- 器に4を盛り付ける。タレと混ぜ合わせたひきわり納豆をのせ、小葱を散らす。
中央をくぼませて卵黄をのせる。
-
生クリーム、牛乳、ゼラチン、グラニュー糖、レモン果汁をしっかり混ぜて冷やし固めただけの〈パンナコッタ〉。ソースにはマンゴソースやフルーツソースがおすすめ。
パンナコッタ
- 材料:2人分
- 板ゼラチン…6g
- ◇A
- 生クリーム…200ml
- 牛乳…100ml
- グラニュー糖…60g
- レモン果汁…小さじ1/2
- マンゴー…1個
生クリーム、牛乳、ゼラチン、グラニュー糖、レモン果汁をしっかり混ぜて冷やし固めただけの〈パンナコッタ〉。ソースにはマンゴソースやフルーツソースがおすすめ。
- 板ゼラチンを氷水でふやかす。
- 耐熱ボウルにAの材料と1のゼラチンを入れて混ぜ合わせ、ラップをかけてレンジで4分温める。
- 泡立てないようにホイッパーで全体を静かに混ぜ合わせ、直径10㎝程度の型に流す。
- 氷水などで3を冷まし、十分に冷めたら冷蔵庫で冷やし固める。
- マンゴーの果肉を潰してソース状にする。
- 4を型から外して器に入れ、5のマンゴーソースをかける。
-
〈レアチーズケーキ〉は、クリームチーズ、サワークリームを混ぜ合わせ、ゼラチン、グラニュー糖、レモン果汁とレモンの皮のすり下ろしを入れて冷蔵庫で冷やし固める。土台はグラハムクラッカーと溶かしバターを混ぜて固めたもの。ゼラチンとバターを溶かす時だけ電子レンジを使用。「生のブルーベリーが美味しい季節ですので、たくさんトッピングしてもいいですね」
レアチーズケーキ
- 材料:20cm丸型1台分
- グラハムクラッカー
- 有塩バター
- ◇A
- クリームチーズ…250g
- サワークリーム…70g
- グラニュー糖…120g
- レモン果汁…大さじ1
- レモンの皮のすり下ろし…小さじ1
- 板ゼラチン…6g
- 氷水…大さじ2
- ブルーベリー…適量
- 粉糖…適量
〈レアチーズケーキ〉は、クリームチーズ、サワークリームを混ぜ合わせ、ゼラチン、グラニュー糖、レモン果汁とレモンの皮のすり下ろしを入れて冷蔵庫で冷やし固める。土台はグラハムクラッカーと溶かしバターを混ぜて固めたもの。ゼラチンとバターを溶かす時だけ電子レンジを使用。「生のブルーベリーが美味しい季節ですので、たくさんトッピングしてもいいですね」
- クリームチーズとサワークリームを室温で柔らかくしておく。
型にペーパーを敷く。氷水(分量外)で板ゼラチンを浸し、ふやかす。 - ◇土台をつくる
グラハムクラッカーをジッパー付き保存袋に入れ、麺棒等で叩いて砕く。レンジで溶かした有塩バターを加え、バターが全体に行き渡るように揉み込む。型に敷き詰め、冷蔵庫で冷やし固める。 - ◇クリームチーズ生地をつくる
Aの材料をボウルに入れて混ぜ合わせる。
冷水に浸してふやかした板ゼラチンと水を耐熱ボウルに入れ、レンジに1分かけて溶かしたものを加え、全体をよく混ぜあわる。 - 2の土台に3の生地を流し入れ、ラップをかけて冷蔵庫で冷やし固める。
- 生地が固まったら型を外し、上面にブルーベリーを敷き詰める。粉糖を振り、セルフィーユを飾る。
-
-
黒田 祐佳(くろだゆか)先生プロフィール
フードコーディネーター。「ル・コルドンブルー東京校」「リッツ・エスコフィエ・パリ」にてフランス料理・菓子・パンを学ぶ。TV番組や雑誌でのフードコーディネート、料理教室など、多岐にわたり活躍中。