季節の素材の味を活かすのが和食の特長。“お弁当”も世界が注目する日本の食文化です。在宅時間が増える今、時には気分転換に、庭先などで“おうち弁当”はいかが?

>グリーンピースと山椒の稲荷寿司

日本伝統の行事食でもある「おいなりさん」。ジュワッと甘く家族みんなが笑顔になります。春が旬のグリーンピースに、少しピリッとする実山椒を加えました。冷凍では決して味わえないグリーンピースの豊かな風味が引き立ちます。

  1. グリーンピースはさやから出す。塩を加えた湯に入れて約2分半茹でてザルにあげ、水に浸しておく。
  2. 油揚げはあとで開きやすいように、すりこぎなどを上から転がす。沸騰した湯に入れて約3分茹でてザルにあげる。
  3. ②を2等分に切って鍋に入れ、酒、みりん、水を加えて中火にかける。煮立ったら落とし蓋をして弱めの中火で約5 分煮て、しょうゆと塩を加え、弱火でさらに10 分煮て、そのまま冷めるまで置く。
  4. ご飯に、合わせておいたAと①、粗く刻んだ実山椒を加えて混ぜ、8等分にして③に詰める。

>ずわい蟹の卵焼き

和食の定番といえば、毎日のおかずにもお弁当にも活躍する卵焼き。砂糖多めで甘いもの、だしたっぷりのだし巻きなど、地域やご家庭によってさまざまです。わが家もそのときどきの具材で楽しんでいます。今回はちょっと贅沢にずわい蟹を使って特別感を演出。稲荷寿司に添えました。ごま油の香ばしさも決め手です。

  1. 卵に、酒、だし汁を加えて混ぜ、ずわい蟹を加えて混ぜる。
  2. 卵焼き器にごま油を入れ中火で熱し、①を数回に分けて入れて巻く。
  3. 粗熱が取れたら切り分ける。

>新じゃがいものレモンマリネ

衣を付けず、素材の色や形をそのまま活かせる素揚げは基本の和食のひとつ。小粒で甘く皮がうすい新じゃがいもを皮ごと揚げてレモンの果汁と塩で和えました。うすくスライスしたレモンと一緒に食べれば、ほろ苦さの中に新じゃがいもの甘さが際立ちます。

  1. 新じゃがいもはよく洗い、2 等分に切ってザルに広げ、約30分置く。
  2. 揚げ油を鍋に入れ、①を入れて中火にかける。煮立ったら箸で混ぜながら軽く色づくまで約7、8 分揚げる。
  3. ②にレモンスライス、レモン汁、塩を加えて和える。

>菜の花のごまよごし【WEB限定レシピ】

旬の野菜を使ったごま和えは、日本のお総菜の代表格。優しい苦味が春らしい菜の花に、白いりごまと柚子の香りを効かせた和え衣がよく合います。素材の味を活かすため、砂糖を入れていないのもポイント。ごまはぜひ、すり鉢ですって風味を楽しんでみてください。

  1. 菜の花は塩を加えて約1分半茹でる。ザルにあげ、水気をしっかり切り、2等分の長さに切る。
  2. すり鉢に白いりごまを入れて擦り、Aを加えてなじませる。
  3. ①を加えて和える。