フランス料理はレストランでいただく高級フレンチのコースをイメージしがちですが、家庭料理はとってもシンプル、なのに美味。美食の国の家庭の味を、召し上がれ。

>アスパラのブレゼとウフサラダ

アスパラを白ワインで蒸し煮にし、ポーチドエッグをのせて食べるサラダです。フランス語で「ウフ」は卵、「ブレゼ」は蒸し煮のこと。アスパラのさわやかな風味とシャキシャキした食感に、卵のまろやかさが絡んでまさに優しい春の味。レモンの酸味がアクセントです。

  1. アスパラガスは根元を切り落とし、切り口の硬い部分は皮をむく。
  2. ①が入る大きさのフライパンに2 ㎝ほどの水(分量外)を入れて煮立たせ、白ワイン、オリーブオイル大さじ1、①を入れて約1分~1分30秒蓋をして蒸し茹でにする。
  3. 小鍋に湯を沸かし、酢を入れて箸で湯を混ぜて渦を作り、ボウルに割り入れた卵を落として白身を箸でまとめながら約2 分茹でてポーチドエッグを作る。
  4. 器に②と③をのせ、レモン汁をまわしかけ、塩、こしょう、残りのオリーブオイルをまわしかける。

>新じゃがいものガレット

「薄く丸いもの」を意味するガレット。フランスでは、じゃがいもの細切りを丸く焼くガレットが定番です。シンプルな味付けで、新じゃがいものおいしさが引き立ちます。外はカリッと中はホクッとさせるコツは鉄のフライパンで焼くこと。香ばしさがたまりません。

  1. じゃがいもは皮をむき5㎜幅の細切りにする。
  2. フライパンを中火で熱しオリーブオイルを入れ、①を広げて入れてバターをちぎりながら全体にのせて塩を振る。
  3. 底面がカリカリになり焼き目がついたら裏返して弱火にし、焼き目がつくまで約8分焼く。
    ※彩りにディル(分量外)を添えました。さわやかな風味のフレッシュハーブです。ちぎりながら一緒に食べてもおいしいですよ。

>パンペルデュ(いちごのコンフィチュール添え)

いわゆるフレンチトーストのことを、フランスでは「パンペルデュ(失われたパン)」と呼びます。硬くなってしまったパンを牛乳や卵に浸して蘇らせることに由来するそう。日本では食パンで作るのが一般的ですが、ぜひ本場を真似てフランスパンで試してみて。鉄のフライパンを使えば、カリふわの食感が楽しめます。フランス人が大好きないちごのコンフィチュールを添えました。

  1. フランスパンは5㎝厚に切り、片面に十字に切れ目を入れる。
  2. Aを合わせて混ぜ、バッドなどに入れ、①を返しながらなじませ、冷蔵庫で一晩おく。
  3. フライパンを中火で熱しバターの半量を入れ、半分溶けたら②を入れて焼き目をつけて裏返す。
  4. 弱火にして約5分焼き、残りのバターを加えてなじませる。
  5. 器に盛り、好みでメープルシロップやコンフィチュールをかける。
フランスの朝食の顔、コンフィチュールフランスの朝食の顔、コンフィチュール

  1. いちごはヘタを取り、縦に2等分に切る。
  2. ①を鍋に入れ甜菜糖を加えてなじませ10分置き、砂糖が馴染んだら弱火にかける。
  3. ひと煮立ちさせてアクを取り、ヘラで混ぜながら約10分煮たら、色を鮮やかにするレモン汁を加えてサッと混ぜ、好みでキルシュなどの洋酒を加える。