そらまめ

「そらまめ前線」をご存じでしょうか?空豆の旬は桜前線の2ヵ月遅れで4月ごろに鹿児島から北上していくそうです。でも「本当の旬は3日だけ」と言われるほど、鮮度が大切な空豆。わが家ではさや付きで買い、手に入れたその日に食べるようにしています。さやの緑が鮮やかで艶があり、うぶ毛があってふっくらと弾力のあるものを選びましょう。空豆の独特な風味と甘味を引き立てる春の初ものづくしの二品をどうぞ。

空豆と新しょうがのかき揚げ

空豆と新しょうがのかき揚げ

生のまま薄皮をむき、下ゆでせずに揚げる空豆はほっくりとしたおいしさ。新しょうが、新玉ねぎと一緒に、春の旬のかき揚げにしました。衣は粉や水を冷蔵庫で冷やしてから、混ぜすぎないようにすればサクサクに仕上がります。おもてなしにもぴったりですよ。

【材料/4人分】
  • 空豆 8~10本
  • 新しょうが 2かけ
  • 新玉ねぎ 1/2個
  • 薄力粉 1/2カップ
  • 冷水 100~
  • 揚げ油 適量
  • 塩 適量
  • 粉山椒 適量
  1. (1)空豆は生のまま皮と薄皮をむく。新しょうがはスプーンなどで皮をこそげて千切りにし、新玉ねぎは繊維に沿って2㎜厚にスライスする。
  2. (2)(1)を合わせて薄力粉大さじ2を加えて全体にまぶす。
  3. (3)残りの薄力粉に冷水を加えて手早く混ぜ(2)に加えてさっくりと混ぜる。
  4. (4)大きめのスプーンに(3)をのせて170℃に温めた油に入れ、上下を返しながら薄く色づくまで揚げる。
  5. (5)皿に盛り、塩と粉山椒を添える。

空豆と新じゃがいものヴィネグレットサラダ

空豆の青い風味と、新じゃがいもの瑞々しさ。春らしいさわやかな彩りと味わいのサラダです。素材の味を活かす淡い酸味のヴィネグレットソースは、酢の代わりにレモン汁を使い、オイルも最後に加えるのがわが家流。仕上げの黒こしょうがアクセントです。サラダの空豆は風味が逃げないように、茹でたあとに薄皮をむきます。

空豆と新じゃがいものヴィネグレットサラダ
【材料/4人分】
  • 空豆 8~10本
  • 新じゃがいも(中) 4個
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 粗挽き黒こしょう 少々
  • A
    • マスタード 大さじ1
    • 塩 小さじ1
    • レモン汁 大さじ1
  1. (1)空豆は皮をむき、塩少々(分量外)を加えた湯で約1分半、少し固めに茹でてザルにあげる。
  2. (2)新じゃがいもは皮をむき、6等分にする。塩少々(分量外)を加えた湯で約10分茹でて水気を切り、再度火にかけて水分を飛ばす。
  3. (3)が熱いうちに合わせたAを加えて和え、薄皮をむいた(1)を加えさっと混ぜ合わせる。
  4. (4)最後にオリーブオイルと黒こしょうを加える。
写真:ワタナベマキ 料理家

ワタナベマキ 料理家

祖母と母から受け継いだ料理の知恵や旬の食材の力を活かして、季節感のある料理、心と体にやさしい食事を提案する。小学生の息子と夫との3人家族。インテリアや収納のセンスにも定評があり、多くのファンをもつ。