さといも

その名の由来は、山野に自生する山芋に対し、村里で栽培される芋だからとか。低カロリーで、食物繊維が豊富。消化促進などによいとされています。旬は秋から冬にかけて。丸く太った張りのあるものが新鮮です。低温と乾燥に弱いので、冷蔵庫ではなく、泥付きのまま新聞紙などに包んで風通しのよい室内で保存します。煮物などの和風が一般的ですが、今回は、洋風、エスニック風にアレンジしてみました。

里芋とゴルゴンゾーラのグラタン

里芋とゴルゴンゾーラのグラタン

【材料/4人分】

薄力粉でとろみをつけるホワイトソースいらずの簡単グラタンです。里芋とチーズは相性抜群。ブルーチーズのゴルゴンゾーラを味のアクセントに、ジューシーな鶏モモ肉、冬が旬の長ねぎも加え、ごちそう感たっぷりの一皿に。里芋は下ゆでしてぬめりをとることで、クリームとからみやすくなります。

  • 【材料/4人分】
  • 里芋8個
  • 鶏モモ肉200g
  • 長ねぎ1/2本
  • マッシュルーム4個
  • ゴルゴンゾーラチーズ100g
  • 白ワイン50ml
  1. (1)里芋は皮をむき1cm厚の輪切りにし、鍋に入れ、かぶるくらいの水を加え中火にかける。
  2. (2)煮立ったら弱火にし、約7分煮てザルに上げ、流水で洗いぬめりをとる。
  3. (3)鶏モモ肉は一口大に切り、長ねぎは斜め薄切りに、マッシュルームは5mm厚の薄切りにする。
  4. (4)フライパンを中火で熱しオリーブオイルを入れ、(3)を入れて軽く焼き目がつくまで炒める。
  5. (5)白ワインを加えてひと煮立ちさせ、薄力粉をふり全体になじませ、塩、こしょうをして火を止める。
  6. (6)耐熱皿に(2)を入れ(5)をのせて、細かくちぎったゴルゴンゾーラをのせて、生クリームを注ぐ。
  7. (7)セージをのせ、180度に温めたオーブンで約20分焼く。
  8. ※写真は焼き上がりにもセージをのせて飾りました。

里芋のクミンソテー

カレー風味のクミンパウダーとナンプラーが里芋とよく合い、玉ねぎの甘さも引き立つ一品。実は里芋はインドでもポピュラーで、カレーの具材にも使われます。ソテーの際は多めの油でじっくり炒めると、表面はカリカリ、中はほくほくの食感が楽しめますよ。

里芋のクミンソテー
【材料/4人分】
  • 【材料/4人分】
  • 里芋8個
  • 玉ねぎ1/2個
  • にんにく1/2かけ
  • 白ワイン大さじ2
  • クミンパウダー小さじ2
  • ナンプラー大さじ1
  • オリーブオイル大さじ2
  • イタリアンパセリ適量
  1. (1)里芋は皮をむき縦に6等分に切る。
  2. (2)フライパンにつぶしたにんにくとオリーブオイルを入れ、弱火にかける。
  3. (3)香りが立ったら(1)の里芋と3mm厚の薄切りにした玉ねぎを入れ、じっくりと焼き目がつくまで焼く。
  4. (4)竹串を里芋にさし、軟らかくなったら中火にし、白ワイン、クミンパウダー、ナンプラーを加え、汁けがなくなるまで炒める。
  5. (5)粗く刻んだイタリアンパセリを散らす。
写真:ワタナベマキ 料理家

ワタナベマキ 料理家

祖母と母から受け継いだ料理の知恵や旬の食材の力を活かして、季節感のある料理、心と体にやさしい食事を提案する。小学生の息子と夫との3人家族。インテリアや収納のセンスにも定評があり、多くのファンをもつ。