れんこん

日本では、穴がたくさん開いた様子から「先が見通せる、見通しがきく」としてお節料理などに重宝される「れんこん」。その切り口は、飾り切りしなくても素朴なかわいさがありますよね。旬は晩秋から冬にかけて。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。穴が小さく内側がきれいなものを選びましょう。細いものはやわらかく、サラダ向きです。簡単なのに新鮮で、レパートリーが広がる二品を考えてみました。

れんこんと鶏肉の中華蒸し

れんこんと鶏肉の中華蒸し

せいろを使った簡単おもてなしレシピ。れんこんは蒸すともっちりとした食感になるので厚めに切るのがポイントです。蒸し器とお皿の大きさに合わせて、半月切りにするなど調整してみてください。写真は直径24cmのせいろを使用。蒸し上がったらせいろごと大きめのお皿にのせてテーブルへ。蒸気と一緒に中華の香りがふわ~っと漂い、集いが盛り上がります。

【材料/4人分】
  • れんこん400~500g
  • 鶏もも肉300g(大きめのもの1枚)
  • しょうが2かけ
  • 細ねぎ4本
  • すだち2個
  • 紹興酒(酒でも可)大さじ3
  • ごま油大さじ2
  • 塩小さじ1
  • 白いりごま大さじ1
  1. (1)れんこんは皮をむき1cm厚の輪切りにし水にさらす。
  2. (2)鶏もも肉は皮を取り除き食べやすい大きさに切り、千切りにしたしょうが、紹興酒、塩、半量のごま油をよくもみ込む。
  3. (3)耐熱皿に(1)を並べ、中央に(2)をのせて、蒸気の立った蒸し器に入れ、フタをして中火で約12分蒸す。
  4. (4)蒸し上がりに2mm厚にスライスしたすだちをのせる。
  5. (5)小口切りにした細ねぎ、白いりごまをふり、残りのごま油をまわしかける。
  6. (6)あさりと帆立を加え再度フタをして、約2分蒸し煮にし、塩、こしょうと手でちぎったバジルを加える。

たたきれんこんと無花果のサラダ

たたきれんこんと無花果のサラダ
【材料/4人分】

れんこん、無花果、マッシュルームと、秋の味覚を楽しむサラダ。最近の野菜はアクが少ないので、れんこんのアク抜きは水にさらすだけで十分。ただし酸化による色変わりを防ぐため、茹でる際は酢水で。れんこんが温かいうちに和えると味がよく染みます。

  • れんこん300g
  • 無花果4個
  • マッシュルーム4個
  • ベビーリーフ100g
  • レモン汁1個分
  • 塩小さじ1
  • こしょう少々
  • オリーブオイル大さじ2
  • 酢小さじ1
  1. (1)れんこんは皮をむき水に5分さらし、ビニール袋などに入れてめん棒でたたいて粗めに割る。
  2. (2)沸騰した湯に酢を入れ、(1)を入れて約2分、れんこんが透き通るまで茹でてざるにあげる。
  3. (3)無花果は皮をむき6等分に、マッシュルームは石突きをとり、5mm厚にスライスする。
  4. (4)(2)、(3)、レモン汁、塩、こしょうを合わせて混ぜ、ベビーリーフ、オリーブオイルを加えてさっと和える。
  5. (5)盛り付けたら、搾ったあとのレモンを適宜、飾りでのせる。
写真:ワタナベマキ 料理家

ワタナベマキ 料理家

祖母と母から受け継いだ料理の知恵や旬の食材の力を活かして、季節感のある料理、心と体にやさしい食事を提案する。小学生の息子と夫との3人家族。インテリアや収納のセンスにも定評があり、多くのファンをもつ。