季節をいただくレシピ

カリフラワー

カリフラワー

白くこんもりとした形が愛らしいカリフラワー。花椰菜(はなやさい)という和名にもなんとなく惹かれます。11月から3月ごろが最もおいしい時期です。茹でてサラダやピクルスにするのが一般的ですが、煮込むと、とってもいいダシが出ます。私も家族も、大好きな野菜のひとつです。やわらかく煮て、クリームチーズとクミンを混ぜ、ペーストにして楽しむのもおすすめ。だんだんと寒さも深まる季節、心も体もほっこりとする二皿をご紹介します。

カリフラワーのバスク風煮込み

カリフラワーのバスク風煮込み

フランスとスペインにまたがるバスク地方の煮込み料理をアレンジ。くたくたに煮たカリフラワーの旨みが、豚肉にも白いんげんにもよくしみて、甘さを引き出します。玉ねぎやセロリの風味もグッド。ディップ感覚でバゲットを添えれば、カフェっぽくお洒落にもてなせますよ。

【材料/4人分】
  • カリフラワー 1/2株
  • 豚ロース厚切り肉 2枚(約350g)
  • 玉ねぎ 1/2個
  • セロリ 1/2本
  • セロリの葉 2枚
  • ローリエ 1枚
  • 白いんげん豆(茹でたもの) 120g
  • にんにく 1かけ
  • イタリアンパセリ 1枝
  • 白ワイン 50㎖
  • 水 250㎖
  • 塩 小さじ3/4
  • こしょう 少々
  • オリーブオイル 大さじ1
  1. (1)カリフラワーは3㎝角に切る。
  2. (2)豚肉は3㎝角に切り、玉ねぎ、セロリは粗くみじん切りにする。
  3. (3)鍋につぶしたにんにくとオリーブオイルを入れ、弱めの中火にかけて香りがたったら①②を入れて玉ねぎが透き通るまで炒める。
  4. (4)白ワインと水を加えアクを取りながらひと煮立ちさせ、白いんげん豆、セロリの葉、ローリエを加えて弱火にし、蓋をして約20分煮る。
  5. (5)塩、こしょうを加えて味を調え、刻んだイタリアンパセリを加える。

カリフラワーと桜えびの煮浸し

シンプルな味付けでカリフラワーの旨みを活かしました。初夏と秋の今が旬の桜えびを合わせました。カリフラワーはほどよい歯ごたえに満足感が深まります。干し桜えびは、きれいなピンク色と香ばしさがポイント。先に煎ることで香りが増します。冷めても美味しくいただける一品です。

カリフラワーと桜えびの煮浸し
【材料/4人分】
  • カリフラワー 1/2株
  • 干し桜えび 10g
  • かつお昆布だし汁 400ml
  • 酒 大さじ1
  • 薄口しょうゆ 大さじ1/2
  1. (1)カリフラワーは小房に分ける。
  2. (2)鍋に桜えびを入れて中火にかけ、香りが出るまで焦がさないように煎る。
  3. (3)だし汁、酒、カリフラワーを加え、ひと煮立ちさせ、弱火にし約8分煮る。
  4. (4)薄口しょうゆを加え、さらに5分煮る。
写真:ワタナベマキ 料理家

ワタナベマキ 料理家

祖母と母から受け継いだ料理の知恵や旬の食材の力を活かして、季節感のある料理、心と体にやさしい食事を提案する。小学生の息子と夫との3人家族。インテリアや収納のセンスにも定評があり、多くのファンをもつ。