鰤(ぶり)
鰤(ぶり)
魚へんに「師」と書いて鰤とするのは、旧暦の師走が旬であることから来ているそう。今でいえば、ちょうどこの1月から2月、脂の乗ったおいしい“寒ブリ”が味わえます。新鮮なお刺身はもちろん美味。調理する際は、臭みが出ないように照焼きなどの濃い目の味つけが好まれます。今回は、そんな旬の鰤と相性のいいパルサミコ酢や黒酢を使った二品をご紹介。ほどよい酸味でさっぱりといただけます。ぜひ、冬の定番メニューに加えてみては?
鰤のカプリソテー
イタリアンの味付けにも合う鰤をオリーブオイルのソテーにしてみました。一緒に蒸し焼きにしてつくる白ワインとバルサミコ酢を使った具だくさんのソースが味のアクセント。香ばしく焼いた鰤の旨みを引き立てます。
【材料/4人分】
- 鰤(切り身) 4切れ
- 玉ねぎ 1個
- にんにく 1かけ
- ドライトマト 8個
- ケッパー(酢漬け) 30g(大さじ1強)
- バルサミコ酢 大さじ2
- 白ワイン 大さじ3
- 塩 小さじ1
- こしょう 少々
- オリーブオイル 大さじ1と1/2
- イタリアンパセリ 適量
- (1)鰤は塩をふり、20分ほど置いて、出てきた水分をペーパーでふき取る。
- (2)ドライトマトはかぶるくらいのぬるま湯に5分浸して柔らかく戻し、粗く刻む。
- (3)フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れ、弱めの中火にかける。
- (4)香りがたったら(1)を入れ、両面に焼き目をつける。
- (5)(2)とみじん切りにした玉ねぎ、ケッパー、白ワイン、バルサミコ酢を加えてひと煮立ちさせ、弱火にして蓋をし、約5分蒸し焼きにする
- (6)塩少々(分量外)とこしょうをふり、味を調える。
- (7)鰤を器に盛り、残りの具材をかけて、刻んだイタリアンパセリを散らす。
鰤と長ねぎの黒酢揚げ
黒酢を効かせたコクのある味と、サクッとした歯ごたえがクセになる一品。野菜を素揚げにして添えれば、いろいろな味と食感が楽しめます。臭みが出ないように、下味をしっかりと。前の晩に浸しておけば、あとは揚げるだけなので、おもてなしにも重宝しますよ。
【材料/4人分】
- 鰤(切り身) 4切れ
- 長ねぎ 1本
- いんげん 15本
- しいたけ 4個
- 片栗粉 大さじ5
- 塩 小さじ1
- A
- 黒酢 大さじ4
- 酒 大さじ4
- しょうゆ 大さじ3
- しょうが(すりおろし) 2かけ分
- 揚げ油 適量
- (1)鰤は塩をふり、20分ほど置いて、出てきた水分をペーパーでふき取り、3等分に切る。
- (2)(1)にAを加えてもみ、半日ほど冷蔵庫に入れて、なじませる。
- (3)長ねぎは5㎝の長さに切り、いんげんは端を切って筋があるものは取り除き2~3等分に、しいたけは4等分に切る。
- (4)揚げ油を170℃に熱し、(3)を入れて2分ほど揚げ、取り出して塩少々(分量外)をふる。
- (5)(2)の汁けを軽く切り、片栗粉をまぶして揚げ油に入れ、きつね色になるまで揚げる。
- (6)(4)(5)を器に盛る。
ワタナベマキ 料理家
祖母と母から受け継いだ料理の知恵や旬の食材の力を活かして、季節感のある料理、心と体にやさしい食事を提案する。小学生の息子と夫との3人家族。インテリアや収納のセンスにも定評があり、多くのファンをもつ。